講座やイベントには欠かせない「タイトル」や「キャッチコピー」。
結学舎でも、いろいろなタイトルを考えているんですが、なかなか人の心を惹きつけるようなタイトルをつけるのは難しい・・・。
この間も、代表がある講座の講師として頼まれた仕事で、担当者の方からタイトルをどうしたらいいか相談にのってほしいとのことで、一緒にタイトルを考えてみました。
まだ情報解禁されてないので、このタイトルは出せないんですが、例えば、ある講座で今はやりの「イクメン講座」をしたとします。
みなさんならどんなタイトルを付けますか?
みんなで「イクメン」になろう。 ?
「イクメン」の現状を考える。 ??
「イクメン・カジメン」で家族が幸せに。 ???
これは、ある団体で実際に開催した講座のタイトル、キャッチコピーですが、実際に子育てしている家庭の方がこのタイトル、キャッチコピーで「行ってみようかなぁ」と心が揺さぶられるでしょうか。(現状を考えるって・・・)
そもそも「イクメン」とか「カジメン」っていう言葉、かなり普及しているように思いますけど、私なんか、「育児・家事をする男!」の方がかっこういいなぁと思うんですけどね。
イクメンの問題ってワークライフバランスの問題とリンクしていて、たぶん、仕事をしている多くの男性にとっては、「イクメンになろう!」とか「子育てが大事!」って言われても、「だって仕事があるでしょ」「仕事も家庭もじゃ息ぬくヒマもないよー」というのが本音じゃないでしょうか。
もちろん、「あんたばっかり仕事、仕事って、家事・育児してるこっちの身にもなってよ」っていう多くの女性の意見が重要で、社会環境や互いの立場を尊重し合わないといけない問題を、「イクメンになろう!」というワンフレーズで解決しようと考えているとしたら、いつまでたっても、「イクメン」なんて育たないと思います。
話がそれちゃいましたが(*´艸`*)
実は多くの男性は(自分も含めて)、時間の使い方が下手くそで、そこをうまくプロデュースしてやれば、育児や家事など家庭の時間も確保できて、みんながハッピーになれるのではないでしょうか?
なので、自分がタイトルをつけるとしたら、
「仕事もするけど、家事・育児も怠らない、自分の時間もつくれてしまうマルチな男の時間活用術!」
なんていうのはどうでしょう?
まるで、SPAとかTHE21とかに出てきそうなタイトルですが、こういう「タイトル」をつけるときって、ターゲットのペルソナを考える必要があるんです。
ペルソナっていうのは、マーケティング用語で「企業が提供する製品・サービスにとって、もっとも重要で象徴的なユーザーモデル」の意味。
つまり、ある程度の購買層(ターゲット)のモデルを想定しなきゃいかん、ってことですよね。
例えば、さっきの例でいうと、「イクメン」講座に来てほしいペルソナは・・・
「家のことも顧みず、普段仕事中心の、子育て中の父親」
ってことになります。
そしてこれをさらに絞れば絞るほど、その人の感情を揺さぶるキャッチコピーができてくる。
・若い父親なのか、ある程度年齢のいった父親なのか。
・職業は、ガテン系なのか、お堅い仕事向けなのか。
・三世代同居しているところなのか、核家族なのか。
で、こういうところを突き詰めていくと、キャッチーなコピーができやすいと思うんです。
さっきのキャッチコピーのペルソナは、
「ある程度年齢のいった、お堅い仕事系の、核家族向け」の父親向けメッセージってことになりますね。
長くなりましたが、
キャッチーなタイトルのためには、
① ターゲットがはっきりしなければならない(細かければ細かいほど良い)
② 講座そのものが参加する人にとってお得な(メリットがある)ものでなければならない。
③ 万人向けにメッセージを伝えるのではなく、「あなただけに」伝える内容でなければならない。
いやーこれって、ある一部の人だけにサービスを提供することができない、行政とかが主催するソーシャルな講座、イベントにはハードルが高いですね~
実は、結学舎でも、今度開催する「花巻市のスポーツを考えるワークショップ」で、
「スポーツ」を考える、「あなた」の未来が変わる。
というキャッチコピーを考えてみたんですが、ターゲットが広すぎるとなかなかキャッチーなものになってきません。
とはいうものの、ちょっとした工夫で、「行きたいなぁ」と思わせる講座のタイトルをつくることは可能なので、お役所の方々もチャレンジしてみてください。
結学舎では、キャッチコピーのフレーズを考えるお手伝いもいたしますですよ~。
ぜひ、ご検討くださいませ!!