混沌とした思考をスッキリ!―自分の判断基準を浮き彫りにする、赤・青・緑の使い分け
「三色ボールペン情報活用術」 齋藤孝著、(株)KADOKAWA
「自分にとって必要な情報」は何なのか―?
あまりに情報が多すぎて、必要なものをつかみ取ることが難しい今の世の中・・・。
本書で著者は、三色ボールペンを使って情報を活用することの狙いを、こう書いています。
「資料を読むとき、何かを書くとき、話をするとき、主観と客観をきちんと分けることができるようにする」
「赤・青・緑の使い分け」
赤―客観的に見て、最も重要な箇所
青―客観的に見て、まあ重要な箇所
緑―主観的に見て、自分がおもしろいと感じたり、興味を抱いたりした箇所
こうすることで混沌とした頭の中が整理され、情報を的確に要約・再生して、物事を構造的に理解する訓練になるそうなのです。すなわち、全体構造をつかむ俯瞰力を身に付ける、ということです。
著者は、日本人の俯瞰力について、このように述べています。
日本人にとっては特に、三色ボールペンは、
「(取り入れた)情報を構造的に把握し、自分の主観を洗い出す訓練をするための絶好のツール」
と言えそうです。
中に、おもしろいと思った活用方法がありました。
「捨てるかどうかは緑で決める」
本書には、三色ボールペンを使った「三色手帳術」も披露されていて、著者のアイデア満載の読み応えのある一冊でした。 (2017/12/21)
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