さて、遠足プロジェクトも最終回。
江刺のまちを体感した子どもたち。次は、カルチュアパーク⇒奥州宇宙遊学館へと向かいます。
こんな公園あったらいいなぁ・・・「江刺カルチュアパーク」
突然ですが、みなさんは江刺カルチュアパークに行ったことはありますか?
(今気づいたんですが、正式には『カルチュアパーク』なんだそうです。カルチャーじゃないんですね~。失礼しました)
この施設、江刺中央体育館に隣接する施設で、2008年オープンというからもう10年くらい前。
江刺市民には憩いの場として親しまれていると思うんですが、下見で初めて行ってみて、『ここは素晴らしい!』と正直に思いました。
公園の大きさも適度で、遊具もある。
ちょっとしたアスレチックなんかもあり、子どもたちが水遊びできる人口の川もあります。
そして東屋には、雨が降っても大丈夫なように人工芝が・・・安心してご飯を食べたりゆっくりできたりします。
それから、なによりも素晴らしいのは、人工芝の競技場が隣接されているんですが、個人利用は許可なしで使用できる!!
え~!!!
フットサルコートが4面くらい取れる規模の競技場なんですが、これはすごい!
ふら~っと立ち寄って、ふら~っとサッカーができる。それもタダですぞ。
競技場に限らず、この公園そのものが、「自由」とか「自己責任」に溢れるイメージの公園です。
事故が起きたら大変なので、遊具を置かないだだっ広いだけの公園・・・。
大型遊具を設置したり、イベントスペースの使用料をとったりして、商業ベースで稼ぐことを優先する公園・・・。
公園(広場)とは何か? 誰のためのものか? 考えさせられる施設でした・・・
おーっと、話は大きく脱線してしまいました。
この自己責任満載の公園で、子どもたちは目を輝かせて走り回り、びしょ濡れになりながら元気に遊んでおりましたよ。
おかげで、擦り傷、(軽い)捻挫などけが人続出。
予定より1時間遅れての出発となりましたが、楽しいひと時を過ごしました。
穴場のスポット「奥州宇宙遊学館」
さて、本日のメインである「奥州宇宙遊学館」に到着したのは、午後2時すぎ。
お目当ての4Dシアターも見ることができず、予定していた館内探検(ウォークラリー)も、江刺のまちあるき疲れ、カルチュアパークでの遊び疲れがドッとでて、中止に。
それでも、館内施設を説明してもらいながら、いろいろとみて歩きました。
子ども向けのコーナーもあったり、話題のILC(国際リニアコライダー)のわかりやすい説明もあったりして、結構楽しめました。
なによりも、宇宙という人知を超えた悠久の世界に触れる、そんな時間をとれるのは、子どもにとっても大人にとっても大切なことだと思います。
交通の便はそんなに良くないのですが、ちょっと穴場のスポットとしてオススメです。
さようならサミーさん
子どもたちは、奥州宇宙遊学館の見学終了後、ヘトヘトになりながら水沢駅に向かいました。
水沢駅では、夏の体験塾、冬の体験塾、夏のマイ★スタとお世話になったサミーさんとお別れです。
サミーさんは、宮城県の大崎市からわざわざお手伝いに来てくれていたのですが、今月末からあるお仕事をされることになり、子どもたちのお世話は一区切りとなります。
低学年を中心に、子どもとの交流をしてくれたサミーさん、本当にありがとうございました。
お仕事頑張ってください。
まとめ 「来年はどうしよう???」「子ども会なんかのお手伝いも???」
ということで、なんだかんだで花巻駅に到着して解散。
普段歩いたことのない距離を歩いた子どもたちは、相当疲れたのではないでしょうか?
実は、事務局もヘトヘト。
「あれしたい!」「これしたい!」「疲れた!」「足痛い!」「買い物したかったのに!」
ディズニーランドやUSJに連れて行くのではないんだけど。
子どもたちの要望にどこまで応えたらいいのか?
子どもたちを預かって、ただ面白いところに連れて行くだけがこの遠足の目的なのか?
正直、困ってしまいました。
でも、後日談で、普段、スポーツばかりであまり宇宙のこととか興味がないと思われたある高学年の男の子が、家に帰ってから「宇宙の研究者になる!」といって、お家の方に図鑑をねだった話を聞きました。
また、ある低学年の子は、今回の遠足がとてもいい思い出だったようで「絵日記」を家で描いているそうです。
ちょっとここから真面目な話をします。
正直な話、多くの子どもは自分が体験したことのない行為を恐れます。
それが体験したこともないのに「面倒くさい」「つまらない」という発言につながります。
学校では、教育として、さまざまな体験をさせます。
修学旅行や社会科見学、グリーンキャンプなどがそうです。
でも、集団的な行動の中では、(管理上の問題からも)危険なことをさせることはできません。
ある程度決められたルート、ルールで行動することが最低条件になります。
そのため、いろいろなことを体験させたり、知らない世界に触れてみるのは、学校外での活動は必要不可欠です。
この学校外での活動、家族でいろんなところに旅行をしたり、体験させるのが、一義的には考えられます。
でも、ご家族の事情だったり、親の情報、経験そして親の趣味に頼ることが大きいので、擬似空間を体験できる商業的施設は毎年いくけど・・・という話はよく聞きます。
夏休みになれば、町内会や子ども会の旅行の話もよく聞きます。
ただ、これも当番になった「幹事」さんの負担が大きく、「プール」や「バイキング」など、結局、想定された範囲をでることはないようです。
この遠足プロジェクト、来年はどうしようか、と考えてます。
でも、遠足プロジェクトは、「学校」、「親」、「子ども会」では絶対できない体験をさせることができるし、子どもたちの将来を決める体験をさせることができる可能性があるので、続けてみようかな、とも思います。
恐らく、子どもの成長、体験をメインに考え、いろいろな施設の状況、施設までのルートを総合的に検討してプロデュースする・・・そんなところは県内ではないはずです。
そういう意味からも、「子ども会」などで悩んでいる「幹事」さんのサポートをしてみたい!とも思っています。
いずれ、子どもの可能性を伸ばすのは、大人の役目。
そのために、小さい頃からさまざまな体験をさせておくのはとても重要です。
「夏のマイ★スタ」に参加していただいたお子さん、ご家族の方、本当にありがとうございました。
みなさんの貴重な体験が、今後の人生においてなにかの役にたつことを期待しています。