『クリエーター』への第1歩を踏み出した!? ゲームを作って楽しもう。「スクラッチ」でレッツ!プログラミング!!

 

12月16日、ゲームを作って楽しもう。「スクラッチ」でレッツ!プログラミング!!の最終回をまなび学園で開催しました。

全6回シリーズで行われたこの企画。

最初、先生から基本的な動き方を学んでいた頃は、「フンフン、なるほど」とゲーム的な動きを楽しんでいた子どもたちでしたが、実際に自分で作ってみると思うとおりにできず『大苦戦』。

試験勉強をしないでテストに向かう学生・・・のような感じで迎えた最終回。

このプログラムで本当にゲームができるのか?

衝撃の結末はいかに・・・?

 

 

大苦戦した原因は???

この「レッツ!プログラミング!!」のシリーズ。

最初は講師の日脇先生から基本的な動きを学び、それを応用して、自分の好きなゲームを作ってみようというコンセプトで行いました。

4回目からは、自分で実際に作ってみるという工程に移ったわけですが、自分で作りたいゲームが、

「スーパーマリオ」

「青鬼」

「カービィ」

「マインクラフト」などなど。

 

自分の作りたいゲームが壮大すぎて、どうしたらゲームっぽくなるのか、少しでも自分の好きなゲームに近づけるのか、道筋が見えてきません。

スクラッチは全世界で行われているので、マリオそっくりのゲームを作っている方からそのプログラムを「借用」することもできるのですが、そのプログラムの意味がわからないと、自分の作品に「応用」できません。

 

意味がわからないので、オリジナルデザインを作ることに没頭してしまう子や、「借用」先のゲームで遊んでしまう子、同じところでずーっと悩んでしまう子などが続出し、ある程度完成形を作る予定だった第5回までにゲームを作り終えた子は、ほんのひと握りという状態で、最終回を迎えたのでした。

 

自分で考えてみるということ。

最終回は自分の作ったゲームを、ほかの子やご家族の方に発表するという「発表会」を行います。

最終回を前に、日脇先生から発表用のペーパーが配られました。

これを、事前に書いて、当日発表します。

 

最終回に向けて、みんな家でいろいろと考えてきたようです。

家にパソコンがある子は、家で自分のプログラムをブラッシュアップしながら、家でスクラッチができない子は限られた時間でどこまでできるかイメージしながら、みんな素晴らしいペーパーを家で作ってきたのでした。

そう、プログラミングで重要なのは、自分で考えてみるということ。

 

与えられたプログラム、人から借用してきたプログラムをただこなすというだけではなく、何が足りないか、どうやればうまくいくか、面白くなるか、を自分で考え、修正していく・・・。

このことは、現在の子どもたち、いや大人を含めた日本社会のある意味課題だといえるかもしれません。

 

 

(全く関係ないんですけど、12月16日に行われた日本対韓国のサッカーの代表戦の日本チームがまさにこれ。監督の指示に従ってただボールを縦にいれるだけの日本代表・・・。監督も監督だけど、指示に従ってるだけじゃなぁ・・・)

 

そして、発表会!

最終回、前半に最終的な仕上げをして、発表会を迎えました。

もちろん、レベル差はバラバラ。

『マリオ』で、”クリボーを上から踏みつけ”⇒”クリボーが消える”というプログラムに苦労した子もいれば、『青鬼』っぽい作品ほか、自分で3つものプログラムを作った子もいました。

 

でも、どの子の作品も、予想外に素晴らしい出来。

たしかに、「クソゲー」とすら呼べないレベルかもしれませんが、想定外の動きに笑いが起きたり、「上に跳ぶ」という同じ動きでも、作った子によって全然別のプログラムであったり、いろいろな発見があって、ほかの子の作った作品をみんな「やってみたーい」となって、かなり盛り上がった発表会となったのでした。

 

 次の展開にむけて・・・

発表会で気づかされたこと。
それは、「自分で考えること」の重要性と、ほかの子の作った作品を学び合うことによる「気づき」。

家でプログラミングに取り組むのもいいですが、悩みながらみんなと学び合ってプログラミングをやってみる・・・それが理想的な「プログラミング教育」のあり方なのかもしれません。

 

今回の参加者の中には、先生も驚くくらいの作品を作った子もいましたし、そんな子から刺激を受けて切磋琢磨していく場をどうにかしてつくっていきたいなぁ・・・と考えているところです。

保護者の方を対象に行ったアンケートでも、満足度が高く、継続してやってみたい、やらせたい、という声が多くきかれたので、今回参加していただいた方はもちろんはじめての子でも楽しめるような企画をまた考えていきます!

 

最後になりましたが、講師をしていただいた「サニークリエイト」の日脇さん、本当にありがとうございました!!

 

この講座が、いろんな意味での『クリエーター』を生み出すきっかけとなったんじゃないかな~、と思っています。

「動きが鈍い、このプログラミングをとりまく環境をなんとかしたい!」

そういう気持ちで、今後もいろんな企画をしていきます!!!